不当景品類及び不当表示

不動産の鑑定評価に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
1 不動産の価格は,その不動産の効用が最高度に発揮される可能性に最も富む使用を前提として把握される価格を標準として形成されるが,これを最有効使用の原則という。

2 市場性を有する不動産について,法令等による社会的要請を背景とする評価目的の下で,正常価格の前提となる諸条件を満たさない場合における不動産の経済価値を適正に表示する価格を限定価格という。

3 対象不動産の属する地域であって,居住,商業活動等人の生活と活動とに関し,ある特定の用途に供されることを中心として地域的にまとまりを示している地域を同一需給圏という。

4 取引事例等にかかる取引の時点が価格時点と異なることにより,その間に価格水準に変動があると認められる場合に,当該取引事例等の価格を価格時点の価格等に修正することを事情補正という。



不当景品類及び不当表示防止法 (以下この問において「景品表示法」という。) に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
1 宅地建物取引業者が,不動産の販売広告において最寄駅から物件までの徒歩所要時間を記載する場合,徒歩所要時間の表示は,価格に関する表示ではないので,景品表示法の規制を受けることはない。

2 宅地建物取引業者が,不動産の販売広告において最寄駅を記載する場合,鉄道会社が新設予定の駅について,開設時期を明らかにして公表していたとしても,開業後でなければ新設予定駅を最寄駅として表示することはできない。 

3 宅地建物取引業者が,広告代理業者に委託して作成した新聞折込みビラにより不動産の販売広告を行った場合であっても,その内容が景品表示法に違反するものであれば,当該宅地建物取引業者が同法の規制を受けることになる。 

4 宅地建物取引業者が,高圧線下にある宅地の販売を広告するに当たり,土地の利用に制限があっても,建物の建築に支障がなければ,高圧線下である旨を表示しなくてもよい。