モンサント

れる大地の上下動と押し寄せる津波によって生じた振動は、上空に横たわる大気を上へと押し上げていたと、アメリカ、イリノイ州にあるノースウェスタン大学の地球物理学教授エミール・オカル氏は言う。オカル氏は今回の研究チームには参加していない。

 このような影響はこれまでの地震でも確認されていたが、今回の日本の地震で生じた振動は観測史上最大の規模だった。

 この振動は低周波数の音波に似ており、地上ではごく小さく、せいぜいその振動の元となった上下動と同じくらいの規模でしかない。ところがこの振動が大気の薄い上空へ伝わっていくと、その波は大きくなるとオカル氏は話す。

 今回の地震から生じた波動が飛行機の巡航高度(9100メートルくらい)まで到達したときには、振幅が1メートル程度まで拡大していた可能性があるとオカル氏は言う。振動は通常の均衡状態からこの程度までは増幅するもので、この程度では航空機の乗客は揺れを感じることすらない。

ニセ・アップルストア発見のニュースは注目を集めたが、中国といえばニセブランド、海賊版ソフトウェアで知られる国。そんなに意外なことではないのかもしれない。だが、驚くべきは最も基本的な商品、すなわち農作物の種子にまでニセモノが登場しているという。

中国では数千の企業が普通の種子を、モンサントやパイオニア・ハイブレッドなど国際的種子企業の遺伝子組み換え種子と偽って販売している。中国には8700社もの種子企業があるが、そのうち3分の1がニセ種子を販売しているという。

昨年、中国農業部は種子企業の資本金規制厳格化を提案した。企業の集約化を狙ったもので、合併買収を重ねて200社程度にまで減らし、国際市場に通用する大企業を育成することが狙いだ。