シェールガス埋蔵量

シェールガス埋蔵量は欧州で一、二を争うといわれ、米エネルギー情報局の推定では5兆3000億立方メートルにも上る。だが、この数字は地質調査のシミュレーションに基づくもので、実際には1兆立方メートル程度だという専門家もいる。正確な埋蔵量を知るには、まだ数年にわたる測定が必要だという。

 それでも、ポーランド政府の期待は高まるばかりだ。エネルギー小国ポーランドは、消費するガスの70%をロシアから輸入しており、この高い依存度を可能な限り抑えたいと望んでいる。自国でのシェールガス生産は、まさにこの依存度の軽減につながるのだ。

 加えて、シェールガスを輸出することができれば、その収益でさまざまなインフラを充実させることができる。国力の強化は、欧州はもちろん世界各地における、ポーランドの影響力拡大につながるだろう。

 シェールガスに期待を寄せるのは政府だけではない。数多くの企業が先を争って開発に参入している。名を連ねるのは、地元の国営石油ガス会社PGNiGを除けば、シェブロンエクソンモービルコノコフィリップスなど主に米国のメジャーだが、フランスのトタルも積極的だ。

国民世論の菅首相に対する評価は、ますます厳しくなっている。週末の世論調査をみてみると、内閣支持/不支持率は、24%/63%(読売新聞)、19%/56%(毎日新聞)となっており、前回6月の調査に比べて、支持率は、それぞれ7%。5%下落している。

 また、退陣時期については、「8月末までに」が、72%(読売)、71%(毎日)と、早期退陣論が7割を超えている。さらに、自民党の浜田参議院議員政務官に採用したことについては、賛成/反対が、18%/59%(読売)、31%/55%(毎日)と、評価しない人が過半数である。