有働さん

運転停止中も販売はできるが、1時間冷却を停止するごとに庫内温度は1度上昇するといわれている。屋外の自販機で夏場に冷たい飲み物を買えなくなる可能性は高くなる。7月の本格適用に備え、6月中に停止を行うメーカーも出ている。1年で25%もの電力削減を行った例は過去にはなく、売り上げへの影響は未知数だ。

 小売り店で特売されることが大半の清涼飲料を、定価で販売できる自販機は貴重な収益源。売り上げに占めるシェアも、キリンビバレッジで31%、サントリーホールディングスで34%と高い。震災後の商品供給力が完全には戻っていないなか、首都圏の自販機の販売減のインパクトは大きそうだ。

 節電をめぐり“鞘当て”も起きている。

クレーム対応研修やコンサルティング業を行っているアイビー・リレーションズ代表でクレーム対応の専門家・大村美樹子さんも、有働アナの対応をこう評価する。

「クレーム対応は誠意をもって相手に接することに尽きますので、まずはお詫びをする。感じ方というのは人それぞれですので、自分はいいと思っていたけれど、そういう思いをされたのであればごめんなさいと、謝る。それから、そうしてしまった理由を、有働さんは自分の言葉で話されていますよね。クレーム対応といっても人と人とのコミュニケーション。いちばんよくないのは紋切型、マニュアルを読み上げるような対応。相手の神経を逆なでしてしまうということが少なからずあるんです。今回の有働アナは大人の対応で、女をあげたといえます」

 この鮮やかな対応で彼女の好感度はさらにアップした。

「ネタにしてしまうなんてさすが! 中傷じみた視聴者の声なんて本当は隠したいことなのに…」(48才主婦)

「脇汗を公の場で第三者に注意されるなんて、そのまま消えてしまいたいほど恥ずかしいこと。それを自ら明かして謝るなんて、有働さん、男前すぎます」(44才会社員)