メキシコ湾の事故

劇団☆新感線の作品には初参加という石原は「稽古から贅沢だなと(笑)。キャストもスタッフも本当にプロ意識の高い皆さんで、『ここが困ってます』って言うと、すぐ改善されていたり。新感線のファンの皆さんのアンケートを見て、その皆さんにもとても楽しんでいただけたので、参加してその世界に入れてとてもうれしいです。それに打ち上げも豪華でしたし(笑)。打ち上げは大阪だけの打ち上げをホテルでやりました。東京はどうなるのか楽しみです。期待してます!! 」と明かし、同じく初参加の大東も「本当に稽古から、エネルギーがマックスで、刺激ばっかりで。じゅんさんの舞台上でのエネルギーが半端じゃないなと感じながらやってます」とコメント。

石原との共演について橋本は「さとみちゃんは、最初からプロフェッショナルで、僕もあまり経験したことないようなプロとして芝居を楽しむんだっていう、エネルギーの塊みたいなかんじです。僕も大阪公演は稽古が始まってから、いままでずっと楽しませてくれました。体感時間が非常に短いいままで、きょうから東京公演が始まるんですけど、もう名残惜しいです」と石原の印象を。

また、石原と夫婦役を演じることについては「楽しくやろうと、お互いアイデアを出し合ってやってます」と話すと、石原は「わたしも本当に楽しいです。うざくて、ばかっぽくて、でもすごいラブラブなカップルというのを2人で考えて毎日アドリブで演じてます」と明かした。

最後に「シェイクスピアのオセロを新感線がやるとどうなるのかというのを、悲劇が笑って泣ける喜悲劇にと、素敵な作品になっていると思いますので、ぜひ劇場に見にきてください」(大東)、「タイトルには”港町純情”って付いてますけど、シェイクスピアのオセロをそのまま日本に設定を変えたというだけの話です。これを見ていただけたらオセロはこんな話だったんだと思って帰ってもらってもいい。わりとシェイクスピア入門者にはうってつけなんじゃないかと。シェイクスピアは敷居が高そうだなって思ってる人が特に来ていただけたらいいな。何も知らないでも何か楽しみたいなって思うだけでもいいので、どうぞACTシアターへお越しください」(橋本)、「舞台って本当に楽しくて、毎日勉強させてもらってます。見終わったら、たくさん笑って、感動して、悲しくて泣いてっていうお客さんが多いので、すごくうれしいです。ぜひ体感してほしいです」(石原)と、それぞれメッセージを送った。

今年2月、2つの石油業界団体が海中石油封じ込め装置の準備が整ったと発表した。昨年の事故時、BPはこのシステムを事前に用意していなかった。

 海中石油封じ込め装置の1つは、エクソンモービルやシェル、シェブロン、BPなどが参加する「マリン・ウェル・コンテインメント・カンパニー(Marine Well Containment Company)」が開発。もう片方は、22の石油会社がメンバーとなっている「ヘリックス・ウェル・コンテインメント・グループ(Helix Well Containment Group)」が開発した。どちらもメキシコ湾に近いテキサス州ヒューストンに封じ込め装置を備えている。

 BOEMREの局長を務めるマイケル・ブロムウィッチ(Michael Bromwich)氏は、「業界が示した新たな封じ込め装置の有効性を認めて、事故以来初の認可に至った」と説明する。規制緩和を求める石油会社は、「この変化は大きい」と強調している。

 アメリカの石油業界団体「アメリカ石油協会(API)」の上級政策顧問アンディー・ラドフォード氏は、次のように話す。「事故当時は対応できる設備が存在しなかったので、現場で製造するほかなかった。現在は事故の情報が蓄積されており、将来発生する可能性のある流出事故を封じ込める装置が開発された」。

 しかし、環境保護団体などからは、十分な安全が確保されているか疑問の声が上がっている。例えば、ヘリックス・グループの装置はすぐに使用できる状態にあるが、石油流出を抑えるまでに10〜15日かかるという。

 アメリカの環境保護団体「天然資源保護協会(NRDC)」のリーガン・ネルソン氏は、「10日あれば、1989年のエクソン・バルディーズ号流出事故をはるかに上回る災害となり得る。十分なシステムとして認められない」と述べる。

◆油田の安全性

 油田の安全性に関しても規制の強化が進んでいる。昨年10月、アメリカ政府は新たな「採掘安全性基準」を制定した。海底油田を対象に、以前と比べてはるかに詳細な操業要件が規定されている。例えば、2つの独立したセメント防御壁の設置を義務付けるなど、BPの事故をふまえて、さまざまな基準が明記されている。

◆噴出防止装置

 メキシコ湾の事故で重要視されているのが、噴出防止装置(ブローアウトプリベンター、BOP)の欠陥である。今年3月、ノルウェーの独立認証機関デット・ノルスケ・ベリタスがアメリカ政府に依頼された事故調査報告を公表。その中で、噴出防止装置の構造上の問題が指摘された。

 BPは現在、噴出防止装置の設計を行ったキャメロン・インターナショナルなどを相手に訴訟を起こしている。