フィンランドに建設中

瞬間最高視聴率は、安藤美姫選手が競技を終え、得点が出た直後の35・5%だった。また日本テレビ系で同月29日に放送された「英国王室ウィリアム王子&キャサリン妃結婚式生中継特番」の平均視聴率(同)は、23・5%だった。

ジェイ・シネカノンが計画する事業は大きく2つ。1つは、旧シネカノンが実施してきたのと同じ映画製作・配給事業だ。「ライブラリーのリメイクや続編を考えているが、具体的にはこれから。年内には1本クランクインしたい」(宇田川昭次・営業本部長)。

 もう1つはコンテンツ事業。ジェイ・シネカノンを設立したのは、M&Aや企業再生を手がけるジャック。グループ企業には、スカパー!やケーブルテレビ局で放送している専門チャンネル「Mallof TV」「Instruc TV」や、雑誌『Soup』『Kera』などを発行する出版社インデックス・コミュニケーションズ、広告代理店の明通がある。このグループ力を生かしたコンテンツ作りを検討していくという。

原子力発電を行うと必ず出る高レベルの放射性廃棄物。命に重大な害を及ぼし、無害になるのには少なくとも10万年がかかるという。焼いても砕いても無害にすることはできないこのやっかいな“ゴミ”をどうするのか? 『100,000年後の安全』はその1つの答えが描かれたドキュメンタリーだ。

 映画に登場するのは、現在、フィンランドに建設中の高レベル放射性廃棄物処分場。それは、安定した固い岩盤を深く深く削った施設で、22世紀に完成する予定だ。このような施設が作られるのは世界初で、廃棄物が一定量に達した後に完全に封鎖されるという。

だが一方で、すでに世界中に25万トンもあるという廃棄物をどうするのかという問題がある。廃棄物管理協議委員の神学部教授は言う。この問題は原子力に賛成か反対かとは別の問題だ、と。

 人類が生み出してしまった“危険”をどうするのか。重い責任を引き受け、1つの答えを導いたフィンランド人たちの決意を聞きながら、日本人としての責任をつきつけられているような感覚を覚える。