はこの予備校生

山形県教委には2日夜、報道各社からの問い合わせで、入試問題投稿に関係した予備校生が山形県出身という情報が入った。県高校教育課の阿部和久課長は県立の進学校の各校長への確認作業に追われた。毎日新聞の取材に対し阿部課長は「まさか山形出身者とは。校長から確認してもらっている最中だ。該当する大学を受験した予備校生はいるようだが、確定的な話はまだ入ってこない」と驚いた様子で語った。

 また、予備校生が卒業した高校の教頭の家族によると、教頭には午後11時ごろ、電話で連絡が入り、慌ただしく自宅を出て高校に向かったという。家族は「予備校生が卒業生らしい」との毎日新聞の取材に「えっ、そうなんですか」と驚いた様子だった。

 一方、この予備校生が通っていたとみられる仙台市青葉区にある大手予備校の仙台校には2日夜、報道陣が詰め掛けた。女性職員は「すべて名古屋市にある本校で掌握している。こちらは何も分からない」と繰り返した。詳細については「何も分からない。答えられない」と述べた

府警はこの予備校生が投稿に関与した疑いが強まったとして、偽計業務妨害容疑で3日にも逮捕状を請求する方針を固めた。

 投稿があったのは、同志社大文学部・経済学部の英語▽立教大文学部の英語▽早稲田大文化構想学部の英語▽京大文系の数学と英語−−の4大学の入試。全て同一の携帯電話から「aicezuki」の名前で投稿されていた。

 京都府警などは、掲示板を運営するヤフー側から掲示板への接続記録の提供を受けてインターネット上の住所に当たるIPアドレスを把握。NTTドコモの携帯電話から投稿されたことを突き止め、同社への任意の照会で、契約者を特定した。