その建物に隠れた瑕疵があることが

借地借家法に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
1 木造の建物を所有する目的で借地権を設定するにあたり,地主と借地人の合意により,存続期間を3年と定めた場合でも,その約定はなかったものとみなされ,借地権は契約のときから30年存続する。

2 土地の賃借人が借地上の建物を第三者に譲渡する場合,地主が自己に不利となるおそれがないにもかかわらず,当該賃借権を譲渡することを承諾しないときは,裁判所はこれに代わる許可を与えることができる。

3 借地契約満了時に更新がなされなかった場合には,借地人は,地主に対して時価をもって建物を買取るべきことを請求することができる。

4 借地契約において,借地権の存続期間,建物の種類及び構造を定めなかったときは,借地権は堅固な建物の所有を目的とするものとみなされ,従って,その存続期間は60年となる。 

次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか。
1 隣地の柿の木の枝が境界線を越えて自己の所有地に入ってきた場合は,その柿の木の所有者にその枝を切らせることができる。

2 土地の分割により,新たに公路に通じない袋地を生じた場合,当該袋地の所有者は,公路に出るため,他の分割者の所有地を通行することができるが,この場合には償金を支払わなければならない。

3 土地の所有者は,隣地との境界付近において建物を築造する場合には,必要な範囲内で当該隣地の使用を請求することができる。

4 袋地の所有者は,公路に至るために囲繞地を通行する権利があるが,通行の場所及び方法は,囲繞地 (いにょうち)にとって最も損害の少ないものとしなければならない。

土地及び建物について,Aを売主,Bを買主とする売買契約が成立した。この場合,民法の規定によれば,次の記述のうち正しいものはどれか。
1 その土地の所有者は他人Cであって,Aは,Cからその土地の所有権を取得してBに移転することができなかった。この場合,BはAに対し,常に損害賠償の請求をなしうる。

2 その建物に隠れた瑕疵があることが判明した場合であっても,瑕疵担保責任を負わない旨の特約を予め締結しておけば,Aは常に責任を免れる。

3 その土地の一部は他人Cのものであって,AはCからその部分の所有権を取得してBに移転することができなかった。この場合,Bは,その部分の所有者がCであることを知らなかった場合に限り,代金の減額を請求することができる。

4 その建物に抵当権が設定されており,抵当権の実行によりBがその所有権を失ったときは,Bは,損害賠償を請求することができる。この場合,請求権を行使することができる期間は,抵当権実行の時から1年以内に限らない。