寡黙で地味

学名は、台湾のかつての呼称「Formosa(フォルモサ)」にちなみ、「Squalus formosus」とされた。多くの深海ザメ同様、ほかの魚と混獲されたと見られる。

「魚市場の人々にとっては、味などの点で特に違いはないだろう」とホワイト氏は語る。同氏自身はまだ食べたことがなく、調理方法も知らないという。「インドネシアにも似たようなサメが生息しており、塩漬けした干物として食べる。ヒレはフカヒレスープに混ぜて使われている。台湾でも同じかは不明だが」。

若い時から寡黙で地味、知識をひけらかす事が苦手な半面、大変な読書家で「クイズ・グランプリ」と言うTV番組で優勝し、当時としては大金の100万円の賞金を手に入れた物知り博士でもあったと言う。
卒業時には朝日新聞NHKから採用通知を貰っていたが、ロバート・ケネデイーへの憧れから政治家を目指して「松下政経塾」の第1期生として入塾を決めた。

愛煙家で日本酒好きの野田首相だが、女性を巡るスキャンダルとは昔から無縁で、首相の結婚式に出席した早稲田の同級生の話では、結婚の感想を聞かれ「してやったりの気持ちだ」と喜色満面で語った純真さが印象に残ったと言う。

入塾間もない1981年の春に野田青年が級友に書いた手紙には「今、岩手県田野畑村での100キロ行軍から戻った処です。それでも、毎月30冊の指定図書読破の為に疲れる暇もありませんが、この道を選んで良かったと言う満足感で一杯です」と書かれていた。

その野田青年は、「辻説法」の大切さを説いた松下翁の教えを愚直に守り、駅前での「朝立ち」を1986年10月から2010年に財務相に就任する前日まで24年間続ける事となった。
「敬愛する松下翁が繰り返し塾生に教えた『無駄の排除』『小さな政府』『地域主権』は野田首相の政治的信条になっており、誰もが認める意志の強さとぶれない性格から、この信条を変える事は考えられない」と言う友人達の言葉を信用したい。