フレアが発生

NASAの太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)プロジェクトに携わる天体物理学者フィリップ・チェンバリン(Phillip Chamberlin)氏は、「まったく驚かされた。太陽表面のこの場所ではたいしたことは起こっていなかった。ところがこれが太陽の奥からやってくると、突然フレアが発生し、粒子が大量に噴出した」と話す。「これほど巨大なCMEは見たことがない」。

 宇宙空間に放出されたエネルギーと電子、陽子の質量を計算するには少し時間がかかるとチェンバリン氏は言う。それでも、粒子が広がった空間の体積は地球の体積の数百倍以上になるとのことだ。

 チェンバリン氏によると、太陽の右の縁付近から噴出した粒子は宇宙空間にまき散らされ、地球を直撃することはないが、地球の両極付近でオーロラを明るく輝かせる可能性はあるという。

 しかしチェンバリン氏は、宇宙天気の専門家は今後の太陽活動について心配していると注意を促す。

 太陽活動には、太陽表面の複雑な磁場により生じる11年の周期があるが、その周期の極大期が2013年後半か2014年前半に訪れる。この時期の前後は磁気の乱れが生じ、厄介な太陽嵐が発生しやすくなる。「(巨大)フレアが、2年に1度ではなく、2カ月に1度観測されるだろう」とチェンバリン氏は言う。

 その巨大フレアの1つが地球に面した場所で起こり、CMEが真っ直ぐ地球に向かってきたら、荷電粒子が人工衛星の部品に衝突し、一部をショートさせ、その部品が故障する可能性もある。

企業のルールはある意味シンプルだ。原則的にはひとつしかない。それは「金銭的な利益を残さない限り、生き残れない」ということに尽きる。しかし、政治のルールは傍目から見ていても、よく分からない。「なにを、どのようにすれば政治家として出世出来るのか?」このことを明確に説明出来る人はいるのだろうか?


当選すればするほど、党内のステータスが上がるのは分かる。だが、彼らの利益と我々の利益はけっして結びつかない。彼らの当選回数などどうでもいい。自分たちの代表として、自分たちでは思いもつかないようなアイディアや、この国をより良くすることを期待されているはずだが、そんなことを彼らに言っても「君はまだまだケツが青いな」程度のセリフしか返ってこないだろう。

日本の政治家の根本的な問題は「彼らは自分たちの利益しか考えない」ということに尽きるのではないだろうか?そして、それがけっして国益として結びつくことがないのが一番の問題だ。

私企業の場合は、金銭的な利益を残せないトップはクビになることは当然だ。だが国の場合、本来の利益であるはずの「国益」をある程度無視しても、「自分たち(党、派閥)の利益」さえ確保していれば、延命できる。

青臭い話しかもしれないが、本来ならば「夢や語りたいこと」がなければ、政治家など志してはいけない。しかし、現実には政治家の適性ゼロの人たちが日本の中枢に長い間居座っている。彼らも最初はそのような志を持っていたかもしれないが、長い間かけて自分が所属する党、派閥の利益を優先している間に損なわれていったのだろう。

自分が生きている間に叶えたい夢がある。それは、発信力と影響力のあるブロガー、ツイッターの使い手、あるいはそれらをきちんと使いこなせる人たちが政治の中枢を担うことだ。オバマの例を取ってみれば分かるように、人々に夢や希望を抱かせるのは「ことば」だ。政策や政治信念ではなく、生のことばによって人々は揺り動かされる。(悪用される可能性もあるが、小飼弾氏やちきりんのような人たちが政治の中枢にいると想像すると、なにかわくわくする。もちろん、彼ら自身は政治家になるということになんの興味もないだろうが、政治家を志す人たちのなかに彼らぐらいの発信力と影響力のある人がいれば、希望を抱ける)